今回の勉強会は足底の練習です。足つぼマッサージなどで足の裏の痛みは内蔵と関係しているなどよく聞きますが、全く関係ありません。足裏が押されて痛いのは常に地面と接地して体重がかかり、体の中で一番使うからです。人間の体重は写真1の「土踏まず」にかかり、親指と人差し指の間が一番疲れます。特に写真1の上には立方骨があり、ここからふくらはぎの真ん中まで通じる「後脛骨筋」がスタートします。この筋肉が歩行で一番使う為、足の裏がつったり、ふくらはぎがつりやすくなります。この親指(第1趾)と人差し指(第2趾)の間を写真2のように縦に押していき、特に写真1の箇所は圧痛点ですのでしっかり押します。次に第2趾と第3趾の間を同じように縦に押していくと、足裏の「むくみ」はかなり消失して軽くなります。「偏平足」の方はこの2本のラインの施術でかなり改善されて「アーチ」が復活します。次に第3趾と第4趾の間、第4趾と第5趾の間をしっかり同じように押していきますが、こちらは痛みは少ないので、強めでも大丈夫です。最後に写真3の母趾外転筋も同様に押していけば指全体が開いて足裏で地面を「つかむ」感じがでてスッキリします。片足10分で両足20分の施術で十分だと思います。勉強会では指と指の間の骨間筋を確実に捉える練習に1時間を費やしましたが、ただ押すだけでは緩まないので「スジ」(スパズム)が固く、患者が痛い方向で押す感覚を身に付ける必要があるので、マンツーマンで一緒に押しながら覚えてもらい、かなりの成果を得られたと思います。
写真1 写真2
写真3