当院の勉強会に現在参加しているのは女性1名です。今回は腰の施術についてです。
腰痛は両サイドの腸肋筋と正中(背骨寄り)の2パターンに大きく分かれます。今回は左右両側の腸肋筋の悪い箇所の検索から始めましたが、写真1のように体を折って行います。写真2のように検索すると腸肋筋は体型に合わせて丸くなっているので深い箇所を取りこぼす可能性があります。「悪い箇所を検索できなければ施術にならない」ので、腰仙移行部(腰の下のライン)から胸腰移行部(腰の上のライン)まで全て検索します。次に筋硬結(しこり)が何ヵ所か見つかり。痛い順番を決めて行きます。一般的には「大きい=痛い」と思いがちですが、痛みの強い筋硬結は内部からの緊張も強く奥に引っ張られて「陥凹」していて沈んでいます。また炎症が強いと筋硬結は「おわん型」から「尖った山型」になります。この検索だけで1時間半の練習ですが、女性は汗だくになり必死にやっていました。
痛みの順番を決めて1番痛い箇所から施術していかないと症状改善はできず、母指の感覚も鋭くなりません。体中の全ての検索ができれば適確な施術もできるようになるのでそれまでは練習あるのみです。この女性は整体師ですが、最初に体全体の押し方しか教わっておらず、施術でつらい方を全く改善できずに悩んでいて当院の勉強会に参加しました。私も彼女の気持ちが十分過ぎるくらい分かるので、これから私の持っているスキルを全て提供して患者様に喜んで頂ける施術家になれるように協力していきます。
写真1 写真2