施術中のQ&A

⑦ Q:鍼治療と深層筋手技療法の違いは?

  A:両方ともに筋硬結の芯の部分を狙うのは同じです。鍼は芯に置鍼して10分位その

     ままにしておきますが深層筋手技療法は芯の頂点を常に方向を変えて押していき

     ます。従って鍼治療より症状改善が早く効果が現れます

施術中のQ&A

⑥ Q:指圧、マッサージと深層筋手技療法の違いは?

       A:マッサージは筋肉の表面の上の筋膜をほぐし、血流を良くします。指圧は筋硬結

         (しこり)を押していきます。深層筋手技療法は指圧に近いのですが、ただ筋硬結

           を押すのではなく、その芯を捉えて自然治癒力を出して症状改善を図る手技です。

施術中のQ&A

⑤ Q:この施術で筋断裂は治るのか?

  A:断裂の状態は筋肉が緊張して外に力が働いています。この断裂部の芯のところに

     適切な角度、方向、強さで押すと、筋肉は自然治癒力を出して緩んできます。

     そうすることで外側にかかっていた力が内側に変わり断裂部は小さくなり、症状

     が改善します。

施術中のQ&A

④ Q:この施術療法で筋硬結の痛みはとれるのか?

  A:筋硬結に正しい角度、方向、強さで押すと周囲に痛みを放散して良くなろうと

     する自然治癒力が発生します。これでも痛みは改善しますが、その中ある芯を

     小さくすることが根本的施術になります。ここに更に肘などを使い深く刺激を

     入れることにより、改善のスピードはアップします。

施術中のQ&A

③ Q:何故筋肉に痛みができるのか?

  A:原因は2通り考えられます。一つは、筋硬結(しこり)が更に過緊張状態になる

     ことにより丸い形状から尖った形状になり痛みを出します。もう一つは筋肉の断

     裂によるものです。違いは押すと分かるのですが、筋硬結は周囲に痛みが広がる

     放散痛、筋断裂は他の箇所に痛みの走る関連痛を出します。

施術中のQ&A

② Q:何故筋断裂は起こるのか?

  A:筋肉は緊張すると収縮して過緊張状態となり、伸びる力が弱くなります。その時

     にある動作でタイミング良く方向、角度、強さが合って伸ばされたときに筋断裂

     が生じます。筋断裂は微細な物でも鋭い痛みを出します。

施術中Q&A

① Q:なぜ筋硬結はできるのか?

  A:筋肉は疲労やストレスの蓄積で収縮され乳酸が貯まり、柔らかい固まりが出来ま

     す。その後血流がその場所に供給されなくなり徐々に固くなり、筋硬結(しこり)

     になります。

「深層筋手技療法」勉強会(7/28土)

今回は悪い箇所を両母指で探す「検索」の練習です。体中には疲れから乳酸が除去できずに無数の筋硬結(しこり)が存在します。また痛みの元である筋断裂も存在しますが、先ず、筋硬結が自分の両母指でしっかり検索できないと筋断裂は分かりません。方法は盛り上がった筋硬結の形状に合わせてリストと両母指を動かして検索しますが、「おわん」をイメージしてその表面をなぞる感じです。初心者はこの「おわん」を潰してしまうので分からないので、力を抜いてリストを使うことがポイントになります。参加している女性も必死に汗をかきながら探していますが、「コツ」を掴むまでは反復練習になりますので何回かはこの練習になりそうです。

「深層筋手技療法」勉強会(7/21土)

今回のテーマは患部の緊張を「緩める」ことです。一番痛い箇所に両母指をあてて持続的に押して「緊張=痛み」を抜くのがこの手技の特徴ですが、術者の押し方で患者の症状は変わります。術者の押し方に「力み」があると患部は更に緊張を増して症状改善はしません。写真1のように肩に力が入って押すと、押された感じが「硬い」ために患者は緊張します。理想は写真2のように腰を入れて「丹田」に力が入るようにして押します。体重をかけて押すとはこの形ですが、手技もスポーツと同じで下半身主導です。腰と下半身を患者に寄せてセットアップしてそれから両母指を沈めますが、このときに一瞬「タメ」が生まれて両母指を沈めます。こうすると「力み」は生じずに患者も力が入らない為、患部が緩む準備が出来ます。押すファームとしては写真3が理想です。

写真1                    写真2

 

写真3

「深層筋手技療法」勉強会(7/7土)

今回の勉強会は筋断裂の検索の練習です。筋硬結(しこり)はマッサージ等でも分かりやすく殆んどの施術家はこれを狙っていきます。しかし、「痛みの元」はこの「筋断裂=キズ」です。患者様が痛いと訴えた場合は大小問わずにこの筋断裂を施術しなければ症状改善はできません。検索は筋硬結のような固まり(筋硬結に筋断裂が存在する場合も多い)のように簡単には分かりません。先ず、患者様に聞いて何処が痛いのかを目安にして検索するのですが、ポイントは「筋線維の走行に垂直に存在する」ことと、「必ず筋断裂は陥凹している」この2つです。理論上はこの2つですが、先ず両母指の見極める感覚を養わなければならないので、練習で体中の筋断裂を検索する練習を繰り返すことです。筋断裂は痛みを伴わなくても誰でも必ず存在するので、当分の間はこの反復練習を積み重ねる必要があります。