2/19(月)

今日はテニスをされている50代男性が来院して、ふくらはぎの内側が痛く、歩行でも体重がかけられないとのことです。病院に行って「シンスプリント」と診断されたそうですが、患部を触ると筋肉の断裂がありました。ふくらはぎの肉離れは90%は真ん中から外側に集中しますが、テニスは横への「ストップアンドゴー」の動きで内側を肉離れするケースが多いです。真ん中から外側で肉離れをすると歩行は困難ですが、内側は歩行はできるのでそのまま放置して痛みが消失してテニスを再開する方が殆んどです。しかし、プレー中は違和感や恐さを常に抱えているので全力でプレーできません。また、慢性化している方はここがスパズム(一般的には「スジ張っている」と皆さんが言っている状態)が強く来院されます。一度肉離れをすると他の箇所に負担がかかり再発することが非常に多いです。施術は患部を持続的に押して60分程度で治るので、この症状がある方は来院されて下さい。

しかし、当院には60歳以上でテニスをされている方が非常に多いですが、テニスは怪我をしやすいスポーツでメンテナンスをしっかりするように皆さんに伝えているのですが、痛みがとれると殆どの方が来院されません。すると数カ月後に「またやってしまいました。」と来院することが多く、私としては「はぁー」という気持ちです・・・。

2/5(月)

今回は腱板損傷の患者様の施術についてです。年齢は50歳くらいで高校時代は135km/h以上のスピード(当時としては超高校級)で大学でも野球を続けたということですが、2年の時に腱板損傷の痛みで右腕を強く振れずに野球を引退したそうです。1/23(火)にあの松坂大輔(平成の怪物)もこのような症状で苦しんでいますが、ピッチャーをやっている方に多い症状です。

この患者様は40歳からまた草野球を始めましたが、120㎞/hぐらいはスピードがでるのですが、これ以上右腕を強く振るとやはり強い痛みが出るとのことで来院しました。施術で検索すると右肩の脇の下に走る大円筋の筋断裂があり、これが大学時代に故障したことが判明して、その箇所を30分押して筋断裂を治しましたが(回数にして30分を3日)、右肩をかばって投球したため、肩甲骨の内側の菱形筋や肩上部の肩甲挙筋、肩関節の三角筋中部(外側)、上腕二頭筋や上腕三頭筋と次々と気になる箇所がでて現在も継続して施術しています。しかし、現在では軟式のボールでありながら130㎞/hは出て全力で投げられる(50歳でこれは驚異的!!)までになって草野球では「足立の14番」(背番号)として恐れられています。腕や肩は人間としては器用で痛みがあってもそこをかばって他の筋肉を代用して動かせますが、一度痛めると複数の箇所を痛め(五十肩も同じです)、多少時間はかかりますが、一箇所ずつ消去法で施術していけば必ず改善します。

私があの松坂大輔と知り合いならば・・・。と考えても何の継がりもないので仕方ないのですが、このような悩みがある方は一度ご来院ください。必ず一回ごとにご本人が「良くなっている」と体感できるように結果を出します。

1/23(火)

昨日の大雪により 今朝は雪かきからのスタートになりました。ダウンを着て作業をした為1時間で汗だくになりました。「さあ これから施術を頑張ろう!」と思っていたら、キャンセルの続出でショックのあまり 雪かきの疲れがドッと出てきました・・・。

さて、今日は骨折の拘縮についてです。

患者様でパラグライダーの趣味の男性が来院していますが、着地の際に突風であおられて臀部を強打して腰椎骨折をされたようです。そのため筋肉が拘縮してしまい(固まってしまう)、下肢への痺れと動きがとりにくいとのことです。骨折で手術をした後にリハビリを行いますが、正直な話、これだけでは拘縮は緩和されません。施術としては固まった筋肉を緩めるというよりは「砕く」ようにしていきます。痛みは強いのですが、数年放置すると関節が動かなくなるケースが非常に多いので、施術中は多少我慢して頂いています。腰部の固さは緩み、現在では臀部から下肢への痺れがもう少しでとれるまでになっています。この患者様は1回30分~60分の施術ですが、拘縮を緩める前に口が緩んでしまったので、今度は「固めるテンプル」を使用にて施術したいと考えています。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今週はT大学テニス同好会の学生が捻挫をしたとのことで来院されました。

この同好会では怪我をすると即、当院に電話があります。テニスのような「ストップアンドゴー」のスポーツは肉離れ、捻挫が頻繁に起きやすく、当院でもテニスプレーヤーの来院は多いです。彼は春にも捻挫をして来院しましたが、よく「捻挫を繰り返す」と言いますが、一度捻挫をするとそこにはしこり(筋硬結)が残り、痛みはとれますが、足首の可動域は狭くなり、今度はその狭い可動域を越えると即、捻挫になる為 「捻挫を繰り返す」という事になります。

当院の手技は腫脹、熱感が強くても、患部を直接、持続的に押して自然治癒力を生かして痛みを抜く手技療法です。大学生であれば1時間を1回、重傷で歩けない症状では3~4回の施術でテニスのプレーをすることは出来ます。彼のように何回も繰り返す場合は以前に残ったしこり(筋硬結)を完全に取り除かないと、また捻挫してしまうので現在は痛みはないのですが、正常な可動域に戻るように施術をしている最中です。が、あと1回で終了となりそうです。

T大学生のテニスプレーヤーは見るからにさわやかなスポーツマンが5人来院されました。施術中の私の至高のジョークには「今の場合は何処で笑えば良いのでしょうか?」というT大学生らしい質問が返ってきます。私も今以上にIQのレベルアップを図り彼らの満足のいく施術を提供できるように努力します(ちなみに常連の患者様達には口より腕を磨けとよく言われています)。

長らく中止していた「施術トピック」を再開いたします

先月、来院された患者様で自動ドアが開き、フラフラしながら入って来られ、「初診ですか?」と聞くと「私、メニエル病で真っすぐ歩けません。」とのことでした。平衡感覚が鈍り歩行が困難になるこの症状は、目まい、耳鳴りも伴いやすくなります。

ベッドに寝て頂いて首を触察すると頚椎の2番の左横に筋肉のしこり(筋硬結)があり、ここに亀裂(筋断裂)が生じて「メニエル病」になります。症状が重くなると「吐き気」も伴います。

施術は筋断裂の患部も持続的に押して、筋肉の炎症を除きます。患部は緊張して断裂部が開いて外に力が働いていますが、持続的に押すことで緊張が緩み、患部がふさがってきます。これが、「自然治癒力」です。

20分程の施術では押される痛みも柔らぎ、立ってみるとまだ歩行はフラフラしますが、真っすぐ歩けるようになりました。その後5回の施術で症状は落ち着きましたが、日常生活のストレス等によりこの症状は生じるので、定期的な施術は必要であることはこの患者様には伝えました。

12月になり寒さは日増しに強まりましたが、当院は相変わらずの暇は続き、私の心が「メニエル病」になりそうです。