5/26(土) 「深層筋手技療法」勉強会(5/19土)

当院の勉強会に現在参加しているのは女性1名です。今回は腰の施術についてです。

腰痛は両サイドの腸肋筋と正中(背骨寄り)の2パターンに大きく分かれます。今回は左右両側の腸肋筋の悪い箇所の検索から始めましたが、写真1のように体を折って行います。写真2のように検索すると腸肋筋は体型に合わせて丸くなっているので深い箇所を取りこぼす可能性があります。「悪い箇所を検索できなければ施術にならない」ので、腰仙移行部(腰の下のライン)から胸腰移行部(腰の上のライン)まで全て検索します。次に筋硬結(しこり)が何ヵ所か見つかり。痛い順番を決めて行きます。一般的には「大きい=痛い」と思いがちですが、痛みの強い筋硬結は内部からの緊張も強く奥に引っ張られて「陥凹」していて沈んでいます。また炎症が強いと筋硬結は「おわん型」から「尖った山型」になります。この検索だけで1時間半の練習ですが、女性は汗だくになり必死にやっていました。

痛みの順番を決めて1番痛い箇所から施術していかないと症状改善はできず、母指の感覚も鋭くなりません。体中の全ての検索ができれば適確な施術もできるようになるのでそれまでは練習あるのみです。この女性は整体師ですが、最初に体全体の押し方しか教わっておらず、施術でつらい方を全く改善できずに悩んでいて当院の勉強会に参加しました。私も彼女の気持ちが十分過ぎるくらい分かるので、これから私の持っているスキルを全て提供して患者様に喜んで頂ける施術家になれるように協力していきます。

写真1                     写真2

5/25(金) 「深層筋手技療法」勉強会の内容について

この手技のメインになるのが持続圧迫法と言って患部に両母指をあててそのまま静止して患部の緩むのを待つというやり方です。鍼治療に近いのですが、違いは鍼は患部に刺して置鍼しますが、当院の手技は患部の「芯」を両母指で押して、緩みを感じたら即、方向を変えて再度芯を押します(一番抵抗のある方向に押し続ける)。これにより筋硬結や筋断裂の緩むスピードが上がり、症状改善ができます。言葉で説明するのは簡単ですが、先ずはスタッフと一緒に押してこの「緩む」感覚を体感してもらいます。一度覚えれば体中の全ての症状に対応できる基本が身に付きます。

当院の手技は全ての症状でもこの一番悪い箇所に両母指をあてて直接押すというやり方で頭痛、腰痛、膝痛など全ての症状に関する手技の方法はテキストがございますので、このテキストの内容に沿って指導していきます。また、このテキストは一つずつの症状に関しての手順を詳細に記載してますので、ご自分での復習にも必ず役立ちます。練習もご都合に合わせて来院して頂いて構いませんので興味のある方はご連絡下さい。

5/24(木)「深層筋手技療法」勉強会のお知らせ

当院では独自の「深層筋手技療法」をいろいろな施術家に身に付けて欲しいという考えで、勉強会を行いたいと考えています。

私は脱サラでこの仕事に転職したのは28才でギックリ腰になって10年間痛みと右脚の痺れで苦しみ、人の紹介された治療院には全て行って治療を受けましたが、全く改善されず、「何でこれだけ痛いのに治療中は全く痛くないのか?」と疑問を抱いていました。それなら「自分で治療して痛い方々を何とかしてみよう」ということで転職しました。この業界に入って気付いたことは「痛みをとれる」治療家はほんの一握りしかいないということです。それは「痛みをとらない」手抜きの施術ではなく、「痛みのとり方を知らない」で悩み、そして苦しんでいる施術家が殆んどだということです。

勉強会では「痛みを抜く」持続圧迫法(悪い箇所に直接母指で押して緩ませる)の取得など、マンツーマンで指導致します。取得できるまでは時間がかかりますが、体で身に付けるまではスタッフ2人で全面的にサポートしていきますので、私達と共に色々な症状で苦しんでいる方々を「楽になったー」と一人でも多く言って頂ける施術家を目指していきませんか?(詳細は別項に記載しております)

5/15(火)

今日はバレエを趣味でやっている女性でジャンプの着地を失敗して足首を内に捻ってしまい、内くるぶし(内果)周辺に強い痛みがあるということです。足首の95%ぐらいは外に捻って外くるぶし(外果)の下側を痛めるのですが、外側は一箇所だけのケースが多く、内側はよほどの衝撃が無いと痛めません。またこの内側の捻挫では複数の箇所を痛めることが殆んどのため、痛みをとるには数回の施術が必要になります。今日はその3回目なのですが、毎回30分の施術ですが腫れは引いてきましたが、本人の痛みの箇所が徐々に上に移動しています。特にバレエは片足爪先で立つことが多いので、足首を痛めるダンサーは非常に多いです。患者様の言われた箇所を触ると熱感が多少ありましたが、直接持続的に押してやや痛みが緩んだので立ってもらうと今度は後方の踵の上(アキレス腱の内側の後脛骨筋でここもよく痛める方は多い)が痛いという事でしたが次回のレッスンからトウシューズは使わずにバレエシューズのみでやってみてくださいと伝え、本人は「もう踊って大丈夫なのですか?」と言われましたが「ご自分の感覚で出来る範囲のことはやって下さい。」と説明しました。当院の施術は怪我をして絶対安静はせず(当然テーピングでの固定もせず)動かせることは動かしながら早期の復帰を目指しています。この方もあと2回で痛みは消せると説明すると喜んで退院されました。

当院は谷桃子バレエ団の所属の先生なども来られ、私にもう少しバレエの知識を身に付けろと言われますが、1番2番の立ち方やアラベスクぐらいは分かりますがどうもあの「女の園」と言う雰囲気が苦手でございます(時々は発表会は見に行っています)・・・。

4/17(火)

今日はフルマラソンとトライアスロンをしている女性でフルマラソンで3時間30分(通称「サブ3.5」)の実力をお持ちの方が病院で「足底筋膜炎」と診断されて、30分位走っていると痛みが強くなり走れなくなるという悩みでした。触ってみると足底の中心から指の方向に激痛ポイントがあり、筋膜に触るだけでも痛がります。先ず軽く押して筋膜の炎症を抜くのですが、痛みが強い為ゆっくり時間をかけて(20分位)いきます。足底筋膜炎は必ずこの深部に筋肉のしこり(筋硬結)があるのですが、最初からここを直接押すと激痛でベッドから落ちてしまうので、筋膜の炎症を抜いて、触っても痛くない状態にしてから筋硬結を押していくことが施術のポイントです。30分位で痛みは緩るんだのですが、実際走ってみないと分からないので、練習をしてから再度確認していきます。

マラソンをやる方は必ず膝、足首、足底を痛めやすいので、大切なのは①シューズ②フォーム、③練習の仕方(スピード練習だけでなく、ゆっくり長く走ることも大切)④メンテナンスです。私は月間100㎞しか走っていないのですが、今年は月間150㎞まで増やし、初のフルマラソンに出て4時間(サブ4)を目指したいと思います(実際には4時間切りは相当の練習が必要です)。

4/9(月)

今日は4年前から来院されている60前後の男性で、最近歩行していてアキレス腱が痛く、踵をつくと激痛が走るとのことです。何日か前に階段で一段滑らせたときに痛めたのではないかとのご本人の話で右のアキレス腱の下の方に横に断裂面を触って確認できました。

アキレス腱が断裂したときに「音」はしなかったようで軽度(Ⅰ度)の症状ですが、これでも歩行時はかなり痛みますが、施術は断裂面に母指をあて持続的に押すだけです。腱は筋肉よりも固く(靭帯は更に固い)、30分を2回の施術で痛みは消失しました。が、腱、靭帯は筋肉と違い痛みは消失しても「断裂線」は残ります。従って時に様子を見て施術しないと「張り」がでてきますが、この男性は4年来院されているので、今後もしっかりケアしていきそうです。

この男性の特徴は少々の雨でも傘をささないのです。何でも面倒くさいとのことですが、ゴルフの全英オープンのときも雨が降っているにもかかわらず、殆んどのギャラリーが傘を差さなかったことに驚いたことを思い出します。こういう人達は雨に濡れることに抵抗が無いのでしょうか? どなたか教えてください。

3/28(水)

今日は5年前から来院している現在85才の男性の話です。この患者様はとにかくゴルフ大好きで、CSの「ゴルフネットワーク」でアメリカのトーナメントでも朝5時から欠かさずに見ているという人です。70才前半まではラウンドをして80台で回っていたのですが、その後原因不明の坐骨神経痛に悩まされて、ありとあらゆる所で治療をしたのですが、全く改善せずに最初に来院した際には杖をついていました。とてもゴルフができる状態ではなく5分歩くと激痛に苦しんでいるとのことで、左の殿部を触ってみると4カ所の筋断裂が見つかりました。当初は毎日来院されて3ヵ月ほどでゴルフが再開できましたが、さすがに80才ということで症状の改善にも時間がかかりました。その原因も施術がスタートして2週間位で体が良くなったと自分が判断して、私に相談なく週3回神田のゴルフの室内練習場で1回200球位ボールを打っていたことが後に判明しました。当院の施術は即効性があり絶対安静の必要がありませんが、それにしても80才にしてはやり過ぎでした。現在は週3回の練習と土曜日のラウンドをしていて「エージシュート」(自分の年齢よりスコアが低いこと)を狙っているようです。筋肉の改善は20代を基準にして40代で2倍、60代で3倍はかかります。ですから、高齢者は根気よく施術していくことが大切です。(当然、1回ごとに良くなることは実感できます)。

この男性を含めて当院の朝は高齢の男性でスタートし、通称「オジサンズ」と言っていますが、まあ、人の話を聞かずに一方的に喋ってさっさと帰るという日々です。他の院とは違い 毎日が嵐のスタートの日々です(さすがに慣れましたが・・・)。

3/2(金)

今日はサッカーをしている中学3年生の男子のオスグッドシュラッター症です。彼は4月から特待生で静岡の高校に行くのですが、それまでに治したいとのことで来院しています。オスグッドは成長痛の慢性化の症状で膝蓋骨(お皿)の内側の下方が筋硬結(しこり)で固まっています。元々成長痛とは中学生などが骨の急速な成長に筋肉が追いつかず、筋肉の端が引っ張られて炎症を起こします。特に大腿骨の成長が急速で大腿の筋肉の端にあたる膝蓋骨の下に炎症が起こることが殆んどです。それを我慢していると炎症の部分が固まりオスグッドになります。プレー中は集中して気付かないのですが、その後に膝が痛み出して階段を降りられない激痛が走ります。施術としてはその患部の固まりを持続的に押して小さくしていけば、それに比例して症状も緩和します。普通の成長痛であれば30分を1回、オスグッドは3~4回で改善します。これらの症状は骨の成長が止まるまで痛みが続くと言われていますが、そんなことはありません。特に中学生は施術での症状の変化が早いので、即、痛みも止まります。

中高生で痛みを抱えてプレーできずに3年という短い現役生活を終了してしまう学生も多いです。限られた時間を全力でプレーできる状態にしたいと私は考えているので、何カ月も痛みでプレーできずに苦しんでいる方は是非来院してほしいと思います。

2/19(月)

今日はテニスをされている50代男性が来院して、ふくらはぎの内側が痛く、歩行でも体重がかけられないとのことです。病院に行って「シンスプリント」と診断されたそうですが、患部を触ると筋肉の断裂がありました。ふくらはぎの肉離れは90%は真ん中から外側に集中しますが、テニスは横への「ストップアンドゴー」の動きで内側を肉離れするケースが多いです。真ん中から外側で肉離れをすると歩行は困難ですが、内側は歩行はできるのでそのまま放置して痛みが消失してテニスを再開する方が殆んどです。しかし、プレー中は違和感や恐さを常に抱えているので全力でプレーできません。また、慢性化している方はここがスパズム(一般的には「スジ張っている」と皆さんが言っている状態)が強く来院されます。一度肉離れをすると他の箇所に負担がかかり再発することが非常に多いです。施術は患部を持続的に押して60分程度で治るので、この症状がある方は来院されて下さい。

しかし、当院には60歳以上でテニスをされている方が非常に多いですが、テニスは怪我をしやすいスポーツでメンテナンスをしっかりするように皆さんに伝えているのですが、痛みがとれると殆どの方が来院されません。すると数カ月後に「またやってしまいました。」と来院することが多く、私としては「はぁー」という気持ちです・・・。

2/5(月)

今回は腱板損傷の患者様の施術についてです。年齢は50歳くらいで高校時代は135km/h以上のスピード(当時としては超高校級)で大学でも野球を続けたということですが、2年の時に腱板損傷の痛みで右腕を強く振れずに野球を引退したそうです。1/23(火)にあの松坂大輔(平成の怪物)もこのような症状で苦しんでいますが、ピッチャーをやっている方に多い症状です。

この患者様は40歳からまた草野球を始めましたが、120㎞/hぐらいはスピードがでるのですが、これ以上右腕を強く振るとやはり強い痛みが出るとのことで来院しました。施術で検索すると右肩の脇の下に走る大円筋の筋断裂があり、これが大学時代に故障したことが判明して、その箇所を30分押して筋断裂を治しましたが(回数にして30分を3日)、右肩をかばって投球したため、肩甲骨の内側の菱形筋や肩上部の肩甲挙筋、肩関節の三角筋中部(外側)、上腕二頭筋や上腕三頭筋と次々と気になる箇所がでて現在も継続して施術しています。しかし、現在では軟式のボールでありながら130㎞/hは出て全力で投げられる(50歳でこれは驚異的!!)までになって草野球では「足立の14番」(背番号)として恐れられています。腕や肩は人間としては器用で痛みがあってもそこをかばって他の筋肉を代用して動かせますが、一度痛めると複数の箇所を痛め(五十肩も同じです)、多少時間はかかりますが、一箇所ずつ消去法で施術していけば必ず改善します。

私があの松坂大輔と知り合いならば・・・。と考えても何の継がりもないので仕方ないのですが、このような悩みがある方は一度ご来院ください。必ず一回ごとにご本人が「良くなっている」と体感できるように結果を出します。