3/28(水)

今日は5年前から来院している現在85才の男性の話です。この患者様はとにかくゴルフ大好きで、CSの「ゴルフネットワーク」でアメリカのトーナメントでも朝5時から欠かさずに見ているという人です。70才前半まではラウンドをして80台で回っていたのですが、その後原因不明の坐骨神経痛に悩まされて、ありとあらゆる所で治療をしたのですが、全く改善せずに最初に来院した際には杖をついていました。とてもゴルフができる状態ではなく5分歩くと激痛に苦しんでいるとのことで、左の殿部を触ってみると4カ所の筋断裂が見つかりました。当初は毎日来院されて3ヵ月ほどでゴルフが再開できましたが、さすがに80才ということで症状の改善にも時間がかかりました。その原因も施術がスタートして2週間位で体が良くなったと自分が判断して、私に相談なく週3回神田のゴルフの室内練習場で1回200球位ボールを打っていたことが後に判明しました。当院の施術は即効性があり絶対安静の必要がありませんが、それにしても80才にしてはやり過ぎでした。現在は週3回の練習と土曜日のラウンドをしていて「エージシュート」(自分の年齢よりスコアが低いこと)を狙っているようです。筋肉の改善は20代を基準にして40代で2倍、60代で3倍はかかります。ですから、高齢者は根気よく施術していくことが大切です。(当然、1回ごとに良くなることは実感できます)。

この男性を含めて当院の朝は高齢の男性でスタートし、通称「オジサンズ」と言っていますが、まあ、人の話を聞かずに一方的に喋ってさっさと帰るという日々です。他の院とは違い 毎日が嵐のスタートの日々です(さすがに慣れましたが・・・)。

3/2(金)

今日はサッカーをしている中学3年生の男子のオスグッドシュラッター症です。彼は4月から特待生で静岡の高校に行くのですが、それまでに治したいとのことで来院しています。オスグッドは成長痛の慢性化の症状で膝蓋骨(お皿)の内側の下方が筋硬結(しこり)で固まっています。元々成長痛とは中学生などが骨の急速な成長に筋肉が追いつかず、筋肉の端が引っ張られて炎症を起こします。特に大腿骨の成長が急速で大腿の筋肉の端にあたる膝蓋骨の下に炎症が起こることが殆んどです。それを我慢していると炎症の部分が固まりオスグッドになります。プレー中は集中して気付かないのですが、その後に膝が痛み出して階段を降りられない激痛が走ります。施術としてはその患部の固まりを持続的に押して小さくしていけば、それに比例して症状も緩和します。普通の成長痛であれば30分を1回、オスグッドは3~4回で改善します。これらの症状は骨の成長が止まるまで痛みが続くと言われていますが、そんなことはありません。特に中学生は施術での症状の変化が早いので、即、痛みも止まります。

中高生で痛みを抱えてプレーできずに3年という短い現役生活を終了してしまう学生も多いです。限られた時間を全力でプレーできる状態にしたいと私は考えているので、何カ月も痛みでプレーできずに苦しんでいる方は是非来院してほしいと思います。