明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今週はT大学テニス同好会の学生が捻挫をしたとのことで来院されました。

この同好会では怪我をすると即、当院に電話があります。テニスのような「ストップアンドゴー」のスポーツは肉離れ、捻挫が頻繁に起きやすく、当院でもテニスプレーヤーの来院は多いです。彼は春にも捻挫をして来院しましたが、よく「捻挫を繰り返す」と言いますが、一度捻挫をするとそこにはしこり(筋硬結)が残り、痛みはとれますが、足首の可動域は狭くなり、今度はその狭い可動域を越えると即、捻挫になる為 「捻挫を繰り返す」という事になります。

当院の手技は腫脹、熱感が強くても、患部を直接、持続的に押して自然治癒力を生かして痛みを抜く手技療法です。大学生であれば1時間を1回、重傷で歩けない症状では3~4回の施術でテニスのプレーをすることは出来ます。彼のように何回も繰り返す場合は以前に残ったしこり(筋硬結)を完全に取り除かないと、また捻挫してしまうので現在は痛みはないのですが、正常な可動域に戻るように施術をしている最中です。が、あと1回で終了となりそうです。

T大学生のテニスプレーヤーは見るからにさわやかなスポーツマンが5人来院されました。施術中の私の至高のジョークには「今の場合は何処で笑えば良いのでしょうか?」というT大学生らしい質問が返ってきます。私も今以上にIQのレベルアップを図り彼らの満足のいく施術を提供できるように努力します(ちなみに常連の患者様達には口より腕を磨けとよく言われています)。

長らく中止していた「施術トピック」を再開いたします

先月、来院された患者様で自動ドアが開き、フラフラしながら入って来られ、「初診ですか?」と聞くと「私、メニエル病で真っすぐ歩けません。」とのことでした。平衡感覚が鈍り歩行が困難になるこの症状は、目まい、耳鳴りも伴いやすくなります。

ベッドに寝て頂いて首を触察すると頚椎の2番の左横に筋肉のしこり(筋硬結)があり、ここに亀裂(筋断裂)が生じて「メニエル病」になります。症状が重くなると「吐き気」も伴います。

施術は筋断裂の患部も持続的に押して、筋肉の炎症を除きます。患部は緊張して断裂部が開いて外に力が働いていますが、持続的に押すことで緊張が緩み、患部がふさがってきます。これが、「自然治癒力」です。

20分程の施術では押される痛みも柔らぎ、立ってみるとまだ歩行はフラフラしますが、真っすぐ歩けるようになりました。その後5回の施術で症状は落ち着きましたが、日常生活のストレス等によりこの症状は生じるので、定期的な施術は必要であることはこの患者様には伝えました。

12月になり寒さは日増しに強まりましたが、当院は相変わらずの暇は続き、私の心が「メニエル病」になりそうです。

施術トピックス

H28.6/23

本日はHPをご覧になりたいという方から電話があり、「どのような症状ですか?」と聞くと、「ブロック注射をしても坐骨神経痛が治らず、どうも左の仙腸関節付近から大電子転子にかけて痛みがあり、それが左のふくらはぎに痺れが走っているようです。」

私もここまで専門用語を使って説明する方はこのところ見たことがなくびっくりしました。20:00からの診療時間外に来院してもらい、触診すると臀部の仙腸関節の靭帯が断裂していました。そこを押すと左脚に痺れがが走るので、「間違いない。」と断定し、そこを母指で押すと、「どうして仙腸関節が切れるんですか?」と聞かれ、「この靭帯は仙骨と腸骨を結ぶ箇所で長時間の走りや横に動くスポーツ、特にテニスの選手がよく痛めます。

同じ運動により摩擦が生じ切れたり、横にダッシュしたときに切れることも多いです。」と説明すると、「確かに私、スキーのクロスカントリーをしているのでその影響でしょうか?」と聞くので、「多分そうでしょう。」と答えながら、「説明して納得してもらいながら治療できると治療家として喜びを感じる。」と久しぶりに喜びを感じました。 

(中略) 

30分後に立ってもらい、「どうですか?」と聞くと「あれ、痛くない。」とのことでした。私も治療家として感じるのは、症状により一回で改善したり、複数痛めていれば何回かかかり、慢性的な痛みは徐々に良くなります。つまり、私の説明を信じてもらえる方は必ず結果がでています。当院の常連のエレガントな女性たちは私の話を全く聞いていないのでは・・・